論点解説

ドローンの送信機と操縦モード|モード1・モード2とスティック操作

送信機は、操縦者の入力を無人航空機へ伝えるインターフェースです。教則4.4の送信機の論点として、操縦指令の流れ、モード1・モード2の違い、スロットル・エルロン・エレベーター・ラダーの役割をまとめます。

送信機から機体へ指令が伝わる流れ

操縦者がスティックを操作すると、その入力は送信機から電波として送られ、機体側のレシーバーで受信されます。メインコントローラーは受信した操縦入力と各種センサー情報を統合し、ESC やモーターへ制御信号を送ります。

  1. 1操縦者が送信機のスティックやスイッチを操作する
  2. 2送信機からレシーバーへ電波で操縦信号が送られる
  3. 3メインコントローラーがセンサー情報とあわせて飛行制御を計算する
  4. 4ESC やモーターに指令が送られ、機体姿勢や推力が変化する

根拠:教則 4.4 送信機

4つの基本操作

スロットル

推力を増減し、機体の上昇・降下を制御する。

エルロン

ロール方向の操作で、機体の左右移動に関わる。

エレベーター

ピッチ方向の操作で、機体の前後移動に関わる。

ラダー

ヨー方向の操作で、機首方向の旋回を制御する。

根拠:教則 4.4 送信機(3)

モード1とモード2の違い

回転翼航空機では、モードの違いは各スティックへどの操作軸を割り当てるかにあります。試験ではとくにスロットルの位置が頻出です。

項目モード1モード2
スロットル右側スティックの上下左側スティックの上下
エレベーター左側スティックの上下右側スティックの上下
教則では、回転翼航空機の場合、モード1ではスロットルが右側スティックの上下操作モード2では左側スティックの上下操作に割り当てられます。

根拠:教則 4.4 送信機(3)①

飛行機の場合のモード別スティック割当

上記のモード表は回転翼航空機の場合の割当です。飛行機の場合も割り当てられるスティックの位置は同じ構成ですが、各舵で現れる機体の動きが異なります。とくにスロットルは機体の速度変化、エレベーターは機体の上昇・降下に対応する点が回転翼と異なります。

機体の動きモード1モード2
スロットルプロペラ推力の増減(機体の速度変化)右側スティックの上下左側スティックの上下
エレベーターピッチ方向(機体の上昇・降下)左側スティックの上下右側スティックの上下
エルロンロール方向(機体の左右旋回)右側スティックの左右右側スティックの左右
ラダーヨー方向(機体の左右旋回)左側スティックの左右左側スティックの左右

根拠:教則 4.4 送信機(3)②

機体の種類で変わる舵の意味

同じ舵の名前でも、回転翼航空機(マルチローター)と飛行機とで対応する機体の動きが異なります。ピッチ・ロール・ヨーという姿勢の軸は共通ですが、結果として現れる機体の動きが変わる点が核心です。

マルチローター飛行機
スロットル上昇・降下(推力/揚力の増減)速度変化(プロペラ推力の増減)
エレベーター前後移動(ピッチ方向)上昇・降下(ピッチ方向)
エルロン左右移動(ロール方向)左右旋回(ロール方向)
ラダー機首方向の旋回(ヨー方向)左右旋回(ヨー方向)
ピッチ・ロール・ヨーの軸は機体の種類を問わず共通ですが、たとえばエレベーターはマルチローターでは前後移動、飛行機では上昇・降下に対応するというように、同名の舵でも現れる動きが異なります。

根拠:教則 4.1・4.4 送信機(3)①②

混信と送信機の取り扱い

同じ周波数帯の電波が複数使用されている場所では、混信による誤作動が起きる可能性があります。Wi-Fi や周辺の高圧送電線の影響も受ける場合があります。

  • 飛行前に周辺の電波利用状況を確認する
  • 混信が起こりやすい環境ではフェールセーフ設定も確認する
  • 送信機のモード設定を運航前に再確認する

根拠:教則 4.4 送信機(2)

よくある質問

Q

モード1とモード2の違いは何ですか?

回転翼航空機では、モード1は右側スティック上下がスロットル、モード2は左側スティック上下がスロットルです。試験ではスロットルの位置と、各スティックに割り当てられる操作軸の整理がよく問われます。

Q

送信機の4つの基本操作は何ですか?

スロットル、エルロン、エレベーター、ラダーです。上昇・降下、左右移動、前後移動、機首方向の旋回をそれぞれ担当します。

Q

送信機の信号はどのように機体に伝わりますか?

操縦者の入力は送信機から電波で送られ、レシーバーで受信されます。その後メインコントローラーが各センサー情報と合わせて処理し、ESC やモーターへ制御信号を送ります。

Q

「エレベーター」はどの機体でも同じ動きになりますか?

いいえ。ピッチ方向の操作である点は共通ですが、マルチローターでは機体の前後移動、飛行機では機体の上昇・降下に対応します。同名の舵でも機体の種類で現れる動きが異なります。

ドロスタの問題演習で定着させる

読むだけでなく、教則準拠の一問一答アプリ「ドロスタ」で問題を解くと、知識が試験で使える形で身につきます。無料で始められます。

✏️学習を始める
みんなの累計回答数
0

関連する解説

出典:国土交通省「無人航空機の飛行の安全に関する教則(令和8年7月7日第5版)」を根拠に記述しています。最新・正確な情報は同教則および公式サイトをご確認ください。