論点解説

無人航空機と有人航空機の関係|VFR・IFRと回避義務

ドローンの空域は、無人航空機だけでなく有人航空機も利用しています。学科試験では、有視界飛行方式(VFR)・計器飛行方式(IFR)の基本と、有人航空機を確認した場合に無人航空機側がどのように回避すべきかが問われます。教則の総論部分を基礎から整理します。

有人航空機を確認した場合の原則

教則は、空域が無人航空機だけでなく航空機も利用することを前提に、無人航空機操縦者へ明確な回避義務を課しています。

飛行中に航行中の航空機を確認した場合には、無人航空機を地上に降下させることその他適当な方法を講じることが求められます。

根拠:教則 3.1.1(3)1)

VFRとIFRの違い

学科試験では、有人航空機の飛行方式としてVFRとIFRの基本的な違いが問われます。

VFR(有視界飛行方式)

操縦者の判断に基づき、外の視界を利用しながら飛行する方式です。周囲の状況を見て安全を確保しながら飛行します。

IFR(計器飛行方式)

航空交通管制機関が与える指示等に常時従って行う飛行の方式です。視界条件に依存せず、計器と管制を前提に飛行します。

根拠:教則 3.1.1(3)2)

なぜドローン操縦者にもこの知識が必要か

VFRやIFRは主として有人航空機の飛行方式ですが、ドローン操縦者にも重要です。理由は、周囲の航空機の動きを理解し、安全な回避行動を判断する基礎になるからです。

  • 空港周辺や飛行経路付近では、有人航空機の飛行が想定される
  • 有人航空機を確認したとき、無人航空機側が回避するという原則を理解しておく必要がある
  • 飛行禁止空域特定飛行の理解にもつながる

学科試験での整理ポイント

論点押さえるべき点
有人航空機を見た場合無人航空機を地上に降下させることその他適当な方法を講じる
VFR操縦者の判断に基づいて飛行する方式
IFR航空交通管制機関の指示等に常時従う方式

よくある質問

Q

飛行中にヘリコプターや飛行機を見つけたらどうすればよいですか?

教則では、無人航空機を地上に降下させることその他適当な方法を講じることが求められています。安全を最優先に、直ちに回避行動を取る必要があります。

Q

VFRとIFRは無人航空機にもそのまま適用されますか?

教則で説明されているVFRとIFRは、主として有人航空機の飛行方式を理解するための概念です。無人航空機操縦者は、それらの違いを知ることで周囲にどのような航空機が飛行しているかを予測しやすくなります。

Q

IFRとは何ですか?

計器飛行方式のことで、航空交通管制機関が与える指示等に常時従って行う飛行の方式です。視界に頼らず計器と管制指示を前提として飛行します。

Q

ドローンが低空なら有人航空機を気にしなくてよいですか?

そのようには言えません。教則は空域を無人航空機だけでなく航空機も利用していると明示しており、有人航空機を確認した場合の回避義務を求めています。

関連する問題を解いて定着させる

読むだけでなく、教則準拠の問題を解くと知識が試験で使える形で身につきます。

✏️学科試験の問題を解く

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出典:国土交通省「無人航空機の飛行の安全に関する教則(令和7年2月1日第4版)」を根拠に記述しています。最新・正確な情報は同教則および公式サイトをご確認ください。