論点解説

ドローンの夜間飛行・目視外飛行に必要な装備|灯火・監視装置・フェールセーフ

教則4.2は、飛行方法に応じた機体の特徴と必要装備を整理した章です。夜間飛行では灯火と地上照明、目視外飛行では監視装置やフェールセーフ機能が重要になります。学科試験で頻出の装備論点を、補助者の有無も含めてまとめます。

夜間飛行で必要な装備

夜間飛行では、地形や人工物などの障害物が昼間より見えにくくなるため、機体そのものと周辺環境の両方で安全確保が必要です。

  • 灯火:無人航空機の姿勢および方向が正確に視認できる灯火を有すること
  • 送信機:操縦者の手元で位置・高度・速度等の情報が把握できるものを使用することが望ましい
  • 地上照明:離着陸地点、緊急着陸地点、回避すべき障害物を視認できるよう照らす

根拠:教則 4.2(1)〜(2)

夜間飛行で注意すべき機体機能

夜間は装備だけでなく、機体センサーの性能限界にも注意が必要です。

機体に搭載されたビジョンセンサーが夜間に対応していない場合、衝突回避・姿勢安定などの安全機能が使用できない可能性があります。

夜間飛行の規制や運航面の考え方は夜間飛行の要件も参照してください。

目視外飛行で必要な装備(補助者あり)

目視外飛行では、機体の状況や周囲の安全を直接肉眼で確認できません。そのため、補助者を配置する場合でも次の装備が必要です。

  • 自動操縦システムおよび機体の外の様子が監視できる機体
  • 搭載カメラや機体の高度・速度・位置・不具合状況等を地上で監視できる操縦装置
  • 不具合発生時に対応する危機回避機能(フェールセーフ機能)

根拠:教則 4.2(2)①

補助者なし目視外飛行で追加される装備

補助者を配置しない場合は、有人航空機・第三者・周辺環境を機体と地上設備だけで補う必要があるため、要件が追加されます。

  • 航空機からの視認性を高める灯火または塗色
  • 機体や地上に設置されたカメラ等により飛行経路全体の航空機の状況が常に確認できるもの
  • 第三者に危害を加えないことを製造事業者等が証明した機能
  • 機体の針路・姿勢・高度・速度および周辺の気象状況等を把握できる操縦装置
  • 計画上の飛行経路と飛行中の機体の位置の差を把握できる操縦装置

根拠:教則 4.2(2)②

フェールセーフ機能の典型例

教則は、不具合発生時の危機回避機能としてフェールセーフを挙げています。代表例は次のとおりです。

電波断絶時

離陸地点まで自動的に戻る機能、または空中で位置を継続的に維持する機能

GNSS異常時

空中停止、安全な自動着陸、GNSS以外で位置情報を取得する機能

電池異常時

発煙・発火防止機能、自動帰還または安全な自動着陸機能

目視外飛行の規制そのものは目視外飛行の要件で整理しています。

よくある質問

Q

夜間飛行では必ず灯火が必要ですか?

原則として必要です。無人航空機の姿勢および方向が正確に視認できる灯火が求められます。ただし、飛行範囲が照明等で十分に照らされている場合はこの限りではありません。

Q

目視外飛行では補助者がいれば十分ですか?

補助者だけでは足りません。補助者を配置する場合でも、自動操縦システム、監視用カメラ、機体状態を把握できる操縦装置、フェールセーフ機能などの装備が必要です。

Q

補助者なしの目視外飛行では何が追加されますか?

灯火または視認しやすい塗色、飛行経路全体の航空機状況を確認できるカメラ等、第三者危害を防ぐ機能、気象や飛行位置の差を把握できる操縦装置などが追加されます。

Q

フェールセーフ機能とは何ですか?

不具合発生時に危険を回避する機能です。電波断絶時の自動帰還や空中停止、GNSS異常時の安全な自動着陸、電池異常時の発煙発火防止などが例として挙げられています。

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読むだけでなく、教則準拠の問題を解くと知識が試験で使える形で身につきます。

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出典:国土交通省「無人航空機の飛行の安全に関する教則(令和7年2月1日第4版)」を根拠に記述しています。最新・正確な情報は同教則および公式サイトをご確認ください。