論点解説

ドローンの夜間飛行の要件|「昼間」の定義と必要な装備

ドローン(無人航空機)の夜間飛行は航空法の規制対象となる「特定飛行」の一つです。「昼間」の定義、夜間飛行で必須となる装備、目視外飛行との組み合わせ制限まで、ドローン学科試験の頻出論点を教則に沿って整理します。

「昼間」と「夜間」の定義

航空法では原則として、無人航空機は日出から日没までの間において飛行させることとされています。それ以外の時間帯に飛行させる場合が「夜間飛行」として規制対象となります。

昼間(日中)」とは、国立天文台が発表する日の出の時刻から日の入りの時刻までの間を指します。日没・日出時刻は地域により異なるため、事前に確認する必要があります。

根拠:教則 3.1.2(2)3)a.、6.1.5

夜間飛行は特定飛行の一つ

夜間飛行(日没後から日出まで)は、特定飛行として規制される6つの飛行方法の1つです。立入管理措置を講じるかどうかによって、対応するカテゴリーが変わります。

根拠:教則 3.1.2(2)2)b.①

夜間飛行に必要な装備

夜間は機体の姿勢・方向の視認や周囲の安全確認が昼間に比べて困難となるため、教則では以下の装備・環境が求められます。

  • 灯火の装備(必須):無人航空機の姿勢および方向が正確に視認できる灯火を有すること(飛行範囲が照明等で十分に照らされている場合を除く)
  • 送信機の情報把握:操縦者の手元で位置・高度・速度等の情報が把握できるものを使用することが望ましい
  • 地上の照明:離着陸地点、計画的に用意する緊急着陸地点、飛行経路中の回避すべき障害物を視認できるよう地上照明を当てる

根拠:教則 4.2(2)、6.1.5(1)

夜間飛行と目視外飛行の同時実施

教則は、夜間飛行において原則として目視外飛行は実施しないと明記しています。

夜間飛行では、機体の向きを視認できる灯火等が装備できる機体を使用し、機体の灯火が容易に認識できる範囲の飛行に限定します。

根拠:教則 6.1.5。詳細は目視外飛行の要件も参照。

機体センサーの注意点

機体に搭載されたビジョンセンサーが夜間に対応していない場合、衝突回避・姿勢安定などの安全機能が使用できない可能性があります。夜間飛行を行う前には、使用機体の仕様を確認する必要があります。

根拠:教則 4.2(1)

よくある質問

Q

「夜間」は何時からですか?

航空法上の「夜間」は日没から日出までの間です。日没及び日出時刻は地域により異なるため、事前に確認する必要があります。「昼間(日中)」の判定は国立天文台が発表する日の出・日の入り時刻を基準とします。

Q

夜間に目視外飛行を同時に行えますか?

原則として実施しません。教則では、夜間飛行においては目視外飛行は実施せず、機体の向きを視認できる灯火等が装備できる機体を使用し、機体の灯火が容易に認識できる範囲の飛行に限定するとされています。

Q

夜間飛行に必要な装備は?

無人航空機の姿勢および方向が正確に視認できる灯火を有することが必須です。ただし、飛行範囲が照明等で十分に照らされている場合はこの限りではありません。送信機については、操縦者の手元で位置・高度・速度等の情報が把握できるものを使用することが望ましいとされています。

Q

夜間飛行は特定飛行ですか?

特定飛行に該当します。教則3.1.2(2)2)b.①で規制対象となる飛行の方法として明示されており、立入管理措置の有無によってカテゴリーⅡまたはⅢに区分されます。

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読むだけでなく、教則準拠の問題を解くと知識が試験で使える形で身につきます。

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出典:国土交通省「無人航空機の飛行の安全に関する教則(令和7年2月1日第4版)」を根拠に記述しています。最新・正確な情報は同教則および公式サイトをご確認ください。