論点解説

無人航空機とは|100g基準・重量の定義・模型航空機との違い

ドローン学科試験では、まず航空法上の「無人航空機」が何を指すかを正確に押さえる必要があります。100g基準、重量に含まれるもの、遠隔操作・自動操縦の要件、模型航空機との違いを整理しておくと、第3章の制度論点が理解しやすくなります。

航空法上の「無人航空機」の定義

航空法では、遠隔操作または自動操縦により飛行させることができる機器のうち、一定の重量以上のものを「無人航空機」としています。

航空法上の無人航空機は、重量100g以上のものが対象です。100g未満のものは、航空法上は「模型航空機」に分類されます。

根拠:教則 3.1.1(1)

「重量」に含まれるもの

学科試験で引っかけになりやすいのが「100gの数え方」です。教則がいう重量は、単なる機体本体だけではありません。

含まれるもの

  • ・無人航空機本体の重量
  • ・バッテリーの重量

含まれないもの

  • ・バッテリー以外の取り外し可能な付属品
  • ・運搬時だけ装着するケース等

根拠:教則 3.1.1(1)

模型航空機との違い

100g未満であることに加えて、遠隔操作または自動操縦による飛行の要件も重要です。

  • 遠隔操作または自動操縦ができるものが航空法上の無人航空機の対象
  • 紙飛行機など、飛行を制御できないものは無人航空機に該当しない
  • 100g未満の機体は航空法上は模型航空機であり、機体登録制度の対象外

根拠:教則 3.1.1(1)

100g未満でも注意が必要な規制

100g未満で航空法上の無人航空機に当たらなくても、全く規制がないわけではありません。

小型無人機等飛行禁止法では100g未満も対象

国会議事堂など重要施設およびその周囲おおむね300mの上空では、小型無人機等飛行禁止法により100g未満も含めて飛行が規制されます。航空法の区分と、小型無人機等飛行禁止法の区分は一致しない点に注意が必要です。

根拠:教則 3.1.1(1)。詳細は小型無人機等飛行禁止法を参照。

学科試験での見分け方

  1. 1遠隔操作または自動操縦により飛行させることができるか
  2. 2重量100g以上か。その「重量」は本体+バッテリーで数える
  3. 3100g未満でも、他法令や施設ルールによる規制がないかを別途確認する

よくある質問

Q

100g未満の機体はすべて自由に飛ばせますか?

航空法上の無人航空機には該当しませんが、飛行場所や飛行方法によっては小型無人機等飛行禁止法、自治体条例、施設管理者のルール等の制約を受けます。100g未満だから常に自由、とは言えません。

Q

「重量」には何が含まれますか?

教則では、無人航空機本体の重量とバッテリーの重量の合計を指します。バッテリー以外の取り外し可能な付属品の重量は含みません。

Q

紙飛行機や投げて飛ばす玩具も無人航空機ですか?

違います。遠隔操作または自動操縦により飛行させることができることが航空法上の無人航空機の要件なので、制御できない紙飛行機などは該当しません。

Q

100g未満でも重要施設周辺で飛ばせないことがありますか?

あります。小型無人機等飛行禁止法では、国会議事堂など重要施設周辺の上空では100g未満も含めて規制対象となります。

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読むだけでなく、教則準拠の問題を解くと知識が試験で使える形で身につきます。

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出典:国土交通省「無人航空機の飛行の安全に関する教則(令和7年2月1日第4版)」を根拠に記述しています。最新・正確な情報は同教則および公式サイトをご確認ください。